すべての母と娘に贈る
この冬、いちばんの感動作!
15歳のクレアと、離婚して働きながら一人娘を育てている産婦人科医の母。ふたりは冷蔵庫のドアにメモを残す。買い物のリスト、ボーイフレンドのこと、学校のテストのこと。
そしてある日突然おそった母親の病気……。
春から夏へ、夏から秋へ。強かった母と、わがままだった娘は、時に傷つけあいながらもささえあい、ふたりで生と死をみつめていく。
登場人物は2人、15歳の少女・クレアとその母だけである。いや、厳密に言えば登場人物はいないといったほうがよいかも知れない。何故なら、この本のなかで綴られているのは、母と娘の、メモのやりとりだからだ。メモは「人物」ではない。でも、そのメモが物語る「母」と「娘」は、どんな小説に出てくる人物よりも遥かに純粋である。
思春期を謳歌する娘と、そんな娘の心配をする母。病魔に冒されながらも気丈に振舞う母と、そんな母を気遣いながら成長する娘。そんな2人のメモのやりとりが、冷蔵庫のうえで続いていく。「病魔に冒されながらも気丈に振舞う母」という言葉できっと最後は予想がつくだろう。しかし、その最後が分かっていても、対峙すると自然と感情が高ぶる。それが「生命」の持つ意味であると、この本は教えてくれるに違いない。



