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100万部突破のベストセラー著者が語る、子育ての極意(第二回)

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精神科医、スクールカウンセラーとしても活躍する明橋大二さん
精神科医、スクールカウンセラーとしても活躍する明橋大二さん
 2005年の発売以来売れ続けて、ついに100万部を突破した『子育てハッピーアドバイス』
 意外なことに著者の明橋大二さんは小児科や産婦人科ではなく、精神科医である。 “子育て”“精神科”という、一見関係のなさそうな2つのキーワードが明橋さんの中でどのように繋がったのか?
 
 今回は明橋さんが子育てにかかわることになったきっかけについて語ってもらった。

◇ ◇ ◇

精神科医なのに子育てに関わるようになったきっかけとは?
―明橋さんが精神科医でありながら子育てに関する本を書こうと思ったのはなぜだったのでしょうか?

明橋「本来は畑違いですよね(笑)自分としても“精神科医が子育ての本を書く時代ってどうなんだろう”と思ったりはします。
私は、元々は子ども専門ではなく大人、特に青年期の患者さんのカウンセリングをしていました。そういう人たちは、最初はイジメに遭ったとか仕事のストレスに関して話すのですが、話を聞いていくうちに実は幼少期にずっと虐待を受けていたとか、あるいは親から殴られていたとか、過去の話に行きつくんですよね。そういう根っこがあって元々生きづらさを抱えているうえにストレスが重なって病気になったんだなという認識があって、精神疾患の予防という意味で、子供時代のカウンセリングに関わるようになっていきました」

―青年期から問題の根を探して遡っていったと。

「そうです。それで、小学校のスクールカウンセラーに出たら、そういうサインを出してる子がたくさんいました。でも20歳過ぎてから精神疾患になったら10年がかりで治すくらいの気持ちが必要ですが、小学生だと1年程度で治っていくんです。早期発見、早期対応は効果的だということでそういうケアすることになりました。
ところがある先生に聞いたら小学校じゃ遅い、保育園、幼稚園でもうサインを出している子がいるという話になったんです。そうやって問題を遡るうちに子どもの精神的ストレスの背景には、親の精神的ストレスがあると気づきました。親のストレスに対するケアをしないで、ただ子どもをしっかり見ましょうと言っても余計親にストレスかかるだけで、親を追い詰めることになってしまうんです。それで最終的に子育て支援に行きつきました」

―小学校の子供のサインとはどういった形で表れるのでしょうか?

明橋「1つは“キレる”ことでしょうね。ちょっと注意しただけで、病的なまでに怒って暴れたり、パニックになって教室飛び出していくといったような。これまでなら注意して“すいませんでした”で終わっていたのが注意すればするほど余計にひどくなる。そういう行動は心のSOSの可能性があります。あとは学校に行こうとするとお腹が痛くなったり、頭が痛くなったりということもあります。それと、まだ小学生で自分の気持ちを言葉で表現できないということもあるのでしょうが、自分の髪の毛や眉毛を抜いてしまったりする“抜毛癖”に表れることもありますね」

―本書の中で子どもを甘えさせることの大事さについて書かれていましたが、何歳くらいまで必要なのでしょうか?

明橋「基本的には10歳までと思っています。それまでは子どもが親にしっかり甘えられる環境があるといいですね」

―そこから後というのは?

明橋「10歳、思春期に入るまで充分甘えた子どもは、徐々に親離れしていくもの。そこをさらに甘えさせようとするのは、むしろ親が子どもに甘えていると言えます。思春期に入ってからは少し距離を空けていいと思います」

―子どもを叱るということはとても難しいことかと思いますが、父親と母親で叱り方のポイントは違いますか?

明橋「あまり違わないと思っています。ただ体罰は良くありません。特に男性は体育会系の人に多いですが、子どもを叩いたりするのは効果的で必要なことだと思っている人がいます。しかし様々な調査によって、体罰はその時だけは効果的ですが、将来的にみると子どもが反社会的になったり、攻撃的になったり、精神疾患を発症しやすくなったりと、マイナスの面が大きいことがわかっています。母親にも体罰を使う人はいますが、女性は比較的体罰はいけないことという認識を持っている人が多いので、どこかでブレーキがかかります」

―子どもに尊敬される父親っていうのは一体どういう父親なのでしょうか?

明橋「耳に痛い質問ですね(笑)父親が子どもと関わるということも大事なのはもちろんですが、実際に子育ての大きな部分を担っているのは母親なんです。だから母親を支えるという姿勢がいいのではないでしょうか。母親の愚痴を聞いたりねぎらうことが大事なのですが、日本の男性はその重要さを認識しているとは言い難いです」
(第1回 子育てのキーワードは自己肯定感 を読む)
(第3回 子育てのポイントは夫婦間の協力 に続く)

関連リンク
『子育てハッピーアドバイス』をAmazonでチェックする。
明橋大二公式ホームページ
[2010/02/08 配信]

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更新:2010/03/16
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