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現場にいい変化をもたらすリーダーになる3つのポイント

プレーヤーからリーダーになり、自分なりの個性を出したチームを作るために模索を続けている人、チームやメンバーに変化を起こしたり、現状を変えたいと悪戦苦闘している人は多い。とはいえ、無理やり人を動かそうとしても、良い変化は起こらない。必要なのは、チームメンバーの一人ひとりが自ら自分を変えたい、チームをもっと良くしたい、皆のために貢献したいと思ってくれることだが、それは簡単なことではない。

◾️現場にいい変化をもたらすリーダーになる3つのポイント

『変化をもたらすリーダーは何をしているのか?』(園部浩司著、フォレスト出版刊)では、人材育成・組織風土改革コンサルタント、研修講師、プロファシリテーターの園部浩司氏が、メンバー、チーム、そしてリーダー自身にも変化をもたらすリーダー必須のルールを紹介する。

変化をもたらすリーダーには、3つの必須キーポイントがあるという。

ポイント1「話しかけやすい、相談しやすいリーダーを常に意識する」
メンバーが相談しやすいリーダーとは、この人と働くと楽しい、安心して働くことができるとメンバーが感じる人。そう感じてもらうのにまず大切なことは笑顔だ。笑顔というのは、顔、頭、顎の表面にある薄い筋肉である表情筋と深い関わりがある。この表情筋は、終始動かしていないと硬くなる特性がある。なので、自分で意識して目元を緩めたり、口角を上げるなど、1日に何度も笑顔をつくるようにしなければならない。

ポイント2「メンバーに自己決定感を持ってもらう」
人に言われたからやるのではなく、自分で決めて自発的にやっているという自己決定感が、モチベーションに大きく影響する。それは部署やチームの目標、具体的にどんな業務を行うかを全員参加の会議で決めるところから始まる。また、「自分で希望したのだから、キッチリやれよ」という空気を出さないことも大事。「あなたの後ろにはリーダーである私がいつもついているよ」というスタンスで、メンバーに安心感を持たせることもリーダーの役目となる。

ポイント3「メンバーの認識を丁寧に揃える」
会社から課せられたルールやミッションをメンバー全員が理解していないことには、会社から求められている成果は出せない。なので、リーダーは基本となるルールやミッションをメンバー全員が理解できるよう伝えること。同時に、リーダーとしての考えや方針も明確に伝える必要がある。

人を成長させ、成果を上げるリーダーになるために、チーム、メンバー、リーダー自身に変化をもたらすには、何をしたらいいのか。本書で挙げられている変化をもたらすリーダーに必要な3つのキーポイントを参考にしてみてはどうだろう。

(T・N/新刊JP編集部)

変化をもたらすリーダーは何をしているのか?

変化をもたらすリーダーは何をしているのか?

今は、世代間やメンバーによっての価値観の違いや、それぞれが抱える事情が複雑になっている場合も多く、チームに変化をもたらしたいけれど、どうすればいいのかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

本書で語られるのは、著者自身の失敗体験。
成果を上げようと奮闘するあまりに、誤ったマネジメントを行ってしまった新米リーダー。
メンバーから総スカン食ったところから、何を学び、どう考え、どのように動くことで、メンバーを成長させ、成果も上げ続けながらも、「相談したい」「一緒に働きたい」と思われるリーダーに変われたのか。

メンバーを、チームを、そして、リーダー自身にも変化をもたらす、リーダー必須のルールを解説します。

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この記事のライター

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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