この本は、バリで成功した日本人の大富豪、通称「兄貴」のビジネス論です。
大学院生時代に起業した、著者のクロイワショウさんの言葉で、「兄貴」のビジネス論がまとめられています。
本の雰囲気が一風変わっていて、フォントが大きくなったり、赤文字になったりして、…まるでブログみたいな体裁の本です。
しかし、じっくり読んでみると内容は充実!ビジネスの真理が的確に書かれていて、「なるほど!」と納得させられてしまう内容です。ビジネス哲学を語る自己啓発書としては、こういう体裁も効果的なのかもしれません。
『出稼げば大富豪』は、シリーズになっています。前作は『出稼げば大富豪 ― 貧乏博士課程の目指せ!金持ち修業日記』というものでした。前作が出版された当時、クロイワさんは大学院生であり、大学発のベンチャー企業の社長でもありました。しかし、社長といっても、当時、クロイワさんの年収は29万円 だったそうです。月収にすると、2万5千円程度と、まったく儲かっていませんでした。
そんなとき、知り合いのS社長が、「バリ島に行って仕事しない?」と声をかけてくれました。その人物こそが、この「出稼げば大富豪シリーズ」の中心人物です。会社がうまくいかず人生の路頭に迷っていたクロイワさんは、周りの反対を押し切り、半ばヤケクソでバリ島に向かいました。
そこで待ち構えていたのが大富豪の日本人男性、通称「兄貴」。兄貴はガタイのいい関西人で、最終学歴は中卒。現在は、不動産の仕事を主とした会社を23社持っていて、時給換算すると、なんと100万円!!
そんな兄貴にほれ込んだ、この本の著者であるクロイワショウさんは、その後、兄貴の下に弟子入りし、数々のビジネス哲学、心構えを学んでいきます。その学びの内容が、シリーズ1の『出稼げば大富豪 貧乏博士課程の目指せ!金持ち修業日記』の内容になります。
そして続編である今作は、このような内容です。
日本に帰ってきたクロイワさんは、バリで教わってきた兄貴の理論を自分なりに実践します。しかし、なかなかうまく行かず、またしてもさまざまな問題にぶち当たってしまいます。そこでクロイワさんは考えます。
「何か重要なことを学び損ねているのかもしれない」。そこで、もう一度、兄貴のところに弟子入りに行き、再び兄貴のビジネス論を学ぶことになったのです。
◎ 番組では、「他人は鏡である。まずは自分を見て直せ。それを行わずして他人を中傷するべからず」を朗読しています。
オススメしたい点としては、とにかく読みやすくて面白いという点です。登場する兄貴は、「夢をかなえるゾウ」のガネーシャのモデルになったらしい、とも言われる濃いキャラクターです。兄貴とクロイワさん、他の弟子たちとのリアルな物語を楽しみながら、ビジネスの知識を得ることができるオススメの本です。
クロイワショウ
1979年生まれ。近畿大学生物理工学部生物工学科卒業。奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程在学中。専門は遺伝的アルゴリズムの実世界応用。ホープフル・モンスター株式会社代表取締役。ほぼノンフィクション作家。
本のあらすじ
ビジネスの真理を日記形式で学べる人気シリーズ「出稼げば大富豪」第2段!「兄貴の理論」を学んだクロイワショウは、日本に帰国しビジネスに励むが、まだ何かが足りない気がする。もしかしたら何か学び忘れたことがあるのかもしれない!そこで、もう一度バリへ渡り兄貴を訪ねるのだが……。