本書は、「家族で取り組むインフルエンザ」対策をまとめた本です。
特に、赤ちゃんや、小さなお子さんがいる家庭では役に立つ内容になっています。
・ 季節性と新型のインフルエンザでは薬は違うの?
・ マスクのできない赤ちゃんは、どうやって守ったらいい?
・ 妊娠中はタミフルを飲んで平気?予防接種は?
・ 母親がインフルエンザに感染したときのために、どんな準備しておくべき?
こういった、子育て中に不安になるインフルエンザの知識・要点が分かりやすくまとめられています。インフルエンザの基礎知識、感染予防対策、感染したときの対処法、生活の中で気をつけるべきこと、子どものために両親が知っておくべきこと、家族間での感染を防ぐコツ、などなどカバー内容は広く、子育て中の母親にとっては心強い一冊です。
著者は、30年以上に渡って小児科の第一線で活躍する現役の医師。わかりやすい文体で、小児科医師ならではの熟練した子どものケア方法が書かれています。
本の中から役立つ情報をいくつか紹介しましょう。
● インフルエンザ 3つの感染ルート(P172〜175)
1.「飛まつ感染」……感染者のくしゃみなどによる感染
2.「空気感染」……空気中に漂うウイルスによる感染
3.「接触感染」……電車のつり革、ドアノブ、パソコンのキーボードなどを媒介とした感染
これらから身を守るにはコツがあります。「飛まつ感染」と「空気感染」から身を守るには、たとえばマスクが有効ですが、<正しいマスクの使い方>が本書では紹介されています。
● 正しいマスクの使い方(P26〜31)
・ 顔に合ったマスクを選ぶ
・ 鼻からあごまでカバーできるものを選ぶ
・ 使い終わったらビニール袋に入れて捨てる
※ 詳しくは、P26〜31を参照。
● 子どもの様子に注意して!気をつけたい4つの合併症(P92〜103)
また、インフルエンザで弱った身体は合併症にかかりやすいので、注意が必要です。
症状によっては重症化したり、慢性化する可能性があるので、早めの対処が大切です。
・ インフルエンザ脳症
・ 熱性けいれん
・ 肺炎
・ 急性中耳炎
これらは、子どもの様子をよくみておくことで、初期段階で気づき、迅速に対処することができます。以下のチェックポイントを参考に、お子さんを見守って下さい。
インフルエンザ脳症のサイン
・ けいれんが数分から10分程度続く
・ ボーッとしていて呼びかけに応えない、ウトウトと眠っているような状態が続く
・ 幻覚をみて意味の分からないことを言ったり、すぐそばにいるのにママを探す
・ 理由もなくおびえる
急性中耳炎のサイン
・ 耳をさわられるとはげしく嫌がる
・ しきりに自分で耳を触ろうとする
・ ぐずぐず泣いて機嫌が悪い
・ 耳だれが出る
熱性けいれん、肺炎については、96ページから。
その他、番組内で紹介しているインフルエンザ対策のコツは以下です。
● 子どもの咳が止まらないときは・・・?(6分49秒〜)
● 子どもがかかっても、ママにタミフルは予防投与してはいけない(7分40秒〜)
● インフルエンザにかかった! 母乳はどう与えたらいい?(8分2秒〜)
● 妊娠中に予防接種を受ければ、誕生後の赤ちゃんもかかりにくいって本当?(8分55秒)
横田俊平
社団法人日本小児科学会会長。横浜市立大学大学院教授。同大学の医学部を卒業して以来、30年以上に渡り小児科領域の第一線で活躍。専門は小児科学、感染症学、アレルギー学。
本のあらすじ
本書は、子育て中のお母さん、お父さんに向けて書かれた、家族で取り組むインフルエンザ対策本です。季節が変わるたびに流行する、インフルエンザの不安や疑問に現役の医師がわかりやすく答えます。「いざというときのための備蓄品リスト」など、かゆいところにも手が届く、家庭においてあると心強い一冊です。